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2005年11月30日

第四章:“髙木”監督の不幸 (前編)

「選手はちっとも、言うこと聞かないぞ・・・」

若干40歳で中日ドラゴンズの監督に就任した“星野 仙一”氏に対し
NHK解説者仲間で、名監督の大先輩である“川上 哲治”氏らが
与えたアドバイスだそうです。

第四章:“髙木”監督の不幸 (前編)

野球選手は、1人1人が個人経営者・・・言わば『一国一城の主』です。
自分のプレイスタイルには、各々「野球歴の積み重ね」がありますから
コーチや先輩に「あーしなさい。こーしなさい」とか言われても
納得できなければ従いません。

それを束ねて、一つの方向に向けるのが・・・監督の責務です。

・・・って、簡単に言うけど、方法論としては、どうなんでしょう?

一般の会社組織に当てはめてみて下さい。
突出した能力も無い、一般社会人ですら、束ねるのは大変なのに
個々に、突出した能力があるので、プロになったプライドのある選手を
どうやって従えるのでしょうか?

それは一般社会でも同じで
【人事権】を最後の切り札として振りかざすことが
一番効果的なのではないでしょうか?


実際に、過去のドラゴンズで、聞いた話ですが
ある、結果の出なかった監督(故人)が、途中で解任された時
「あの人の打ち方は合わないんだけど
 それをしないと、試合に出してもらえないんだよ・・・」

って話が、噴出したことがありました。


また、“落合”前監督がシーズン途中で解任になったとき、言われてた事ですが
「通常、【監督の交代】が発表されると、チームの勢いが失速する。
 それは、選手が『来年のこと』を考えてしまうから。
 目の前にいる“監督”は、シーズンオフ以降の人事権が無く
 ムリして大きなケガとかしても、保証が出来ない立場。
 そんな状況で《迷い》が生じ、それが決断を遅らせ
 力を出せない悪循環になる」

と言われていました。(その年のドラゴンズは、逆に結束して連覇を達成しましたが・・・)


もっと、踏み込んで言えば、プロ野球選手にとって、一番の恐怖
「クビになる事」ではないでしょうか?

モチロン、いい大人でプロフェッショナルの集団ですから
子供じみた「好き・嫌い」で、クビになんかしませんし、されません。

ただ、「サボってしまう」「最後のもうひと踏ん張りが出来ない」など
思い当たる節があって、結果を出せない選手は、
【人事権】を持ってる監督の前では、サボれないのではないでしょうか?


中日ドラゴンズ、“髙木”監督の2年目は、この発言から始まりました。
「来年は、監督が代わる訳だから、その準備です」




第四章:“髙木”監督の不幸 (前編)

元々、監督就任時から「中継ぎ」「2~3年」とは言われていましたが
1年目のオフ、“権藤”コーチの解任が発表され、その理由として
「来年は、監督が代わる訳だから、その準備です」
と、球団が発表し、中スポに掲載されました。

この発表で、“髙木”監督に2013年シーズン終了後の【人事権】が無い
事が、公けになってしまいました。

モチロン、「バレなければ、何とかなった」・・・とは思いませんが
過去に、何らかの実績を残した選手が、仮に1年間不調だったとしても
「クビ」にならない事はモチロンですが、トレードの心配もいりません。

秋のキャンプは【地獄のキャンプ】といわれる程、追い込まれるのですが
その前に、監督が【人事権】を失ってしまったらどうでしょう?


半年後・・・春のキャンプ~オープン戦で、総崩れの投手陣のリーダー
“吉見”投手が
「みんな(投手陣)が、ダレてるので、1度【カツ】を入れないと・・・」
と、TVの『ドラゴンズ応援番組』で言ってたのですが
その、エース“吉見”投手が、ケガで離脱しました。

TVで、“谷繁”捕手が、オールスター休みに、ある投手を名指しで
「あれだけ『オフが大切』と言ってるのに
 準備不足で、(春の)キャンプ・イン。
(ボールに)キレも無いし、走っても(身体が)重い・・・」

と、言っていました。

ドラゴンズの野球は、前提として
「ピッチャーが、相手チームの攻撃を、最小に抑える」
ことが、第一条件です。

その大前提が大きく崩れての、スタートでした。

おまけに、これは今月21日の中スポですが・・・
第四章:“髙木”監督の不幸 (前編)

エース“吉見”投手や“高橋 聡文”投手を筆頭に
今年、期待をしていた“山内 壮馬”投手・“伊藤 準規”投手が
このオフ手術をするようです。当然この4人は、ほとんど働いていません。

ケガは、本人の責任ではない・・・と言われていますが
“谷繁”監督は、それですら 「準備不足」「何かを抜いたからだ・・・」
と、非難ともとれる発言をしていました。


これらは全て、“髙木”監督のせいなのでしょうか?

監督ですから、そこへ至るまでの管理責任はあるのですが
同情すべき点は、多少なりとも、あるように思えるんですけどねぇ。


では、また。(^0^)/~~ バイバイ




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Posted by 草野球チーム・自営隊“隊長” at 12:30│Comments(0)さらば!“ジョイナス”
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