2005年11月30日

プロローグ。

このカテゴリの記事は、自分のお店ブログの方に
2013年9月26日~11月14日まで、8回に分けて書いた
“髙木”監督・擁護論 です。

辞書的に残し、読み返しやすいように順番を入れ替える『目的』と
(ブログ記事は、一番新しい記事から出てくるので・・・)

また、共有の話題にするのに、「お店のCMとして下心」が
薄っぺらい説得力をさらに薄っぺらにしてしまうので
個人ブログの方に、コピーした物です。


  


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2005年11月30日

第一章:火中の栗を拾う

2013年9月25日。ドラゴンズがカープに敗れたため
広島カープの3位(CS出場)が決定し
同時に、ドラゴンズの2013年のペナントレースが終了しました。

来週末には、今季ペナントレース全試合が終了し
“髙木”監督は、ドラゴンズの監督ではなくなります。

“落合”前監督の『黄金の8年間』の次の2年間の総括は
色んな方や、TVラジオ番組が、キチンとやってくれるでしょう。


ただ、ここでは、
典型的B型のへそ曲がりで、野球部の経験が無いシロウトの
「何故、“髙木”監督が、ここまでボロクソに言われるのか分からない」
という観点から、徹底した『“髙木”監督擁護論』
ここに書き綴りたいと思います。





第一章:火中の栗を拾う

2011年9月22日、中日ドラゴンズは、“落合”監督の解任と
来季からの“髙木”新監督の就任を発表しました。


“落合”監督の解任理由については、次回書かせてもらいますが
この発表にファンは大激怒しました。

一般的に、監督が替わる理由は
1.成績不振による、球団側からの解雇。
2.自ら、辞する。


だいたい、この2つなのですが
球団初の【黄金時代】【連覇】の最中での解雇だった事に加え
球団側の、名将に対する 非礼な扱い もファンの反感を買いました。

この事で、本来『支えになるはずのファン』の半数が
“落合”監督を返せ!」
「負けて、球団が反省すればイイ」

という逆風の中で、2011年秋。新監督の船出はスタートしました。

あるドラゴンズファンの方が、ブログでおっしゃってました。
【黄金時代】の後を引き継ぐ監督は大変です。
前監督の最終年が、リーグ優勝ですから
2位で、「成績が落ちた」ことになります。
“落合”監督の後に、スター選手・ビッグネームを持って来ると
プレッシャーが大きく、評価がされないので、潰されかねない。
間に1人、2人挟んで、良い環境でスタートさせたいのは
正しい判断なのではないか?


振り返ると“髙木”監督は、1年目に2位とはいえ貯金20。
その成績に対し、多くのバッシングとともに出た言葉が
「“落合”前監督の遺産」

確かにそれは間違いないでしょう。
そして2年目、勝てなくなったら
「監督の責任」

モチロン、それも否定するモノではありません。

ただ「良い結果は前任者の手柄。失敗は現監督の責任」
言われることは、初めから分かっていましたが

この2年間、イロイロな批判が“髙木”監督にぶつけられましたが
ケッコウ多くの方が

「“髙木”監督は、勝ったらオレの手柄。
 負けたら選手やコーチに責任をかぶせる。

“落合”前監督は、逆だった」


と、同じ内容で揶揄するのを見聞きするにつれ

このタイミングでの監督なんて
損する事ばかりで得する事が無い…
こんな仕事は、誰もやりたがりません。

もしかして、みんなが嫌がったのを
“髙木”さんしか受けてくれなかったのではないのかな?

そんな気がする、監督交代劇でした。


  


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2005年11月30日

第二章:解任の理由 (前編)

第二章:解任の理由 (前編)
2011年9月22日、ドラゴンズは “落合”監督の解任を発表しました。



“落合”監督の解任理由については、憶測でしか語れませんが
やはり諸説ある中で、一番「信憑性」と「説得力」があったのが
CBCラジオ『スポ音』 という番組


で、“若狭”アナがおっしゃってた『企業としての選択肢』説です。

全文を記録してる訳ではありませんから、記憶の中から要点だけつまみ出すと
1.企業の第一の目標は、利益をあげる事である。
2.“落合”監督の野球は、お金がかかる。

まず、この2点をスタートとして考えて下さい。

“若狭”アナは番組で、“落合”監督の8年間を『ラーメン屋』に例えました。





ある、中堅どころの『ラーメン屋』さんがありました。
そのお店はいつも
「売上げを伸ばして、利益を増やしたい」
と思っていました。そこで“カリスマ・シェフ”を雇いました。

“カリスマ・シェフ”は言いました。
「日本一、美味しいラーメンを出せば、お客は増えるよ」

そして、その店は一年目にして『地域一番店』になりました。

“カリスマ・シェフ”がやったことは、徹底した従業員教育。
店内はとてもキレイになり、従業員の動きもキビキビしています。
元々「まぁまぁの美味しさ」と評されていたラーメンも
手を抜かずにキチッと作ることを徹底しただけで
味の評判もAランクに上がりました。

ただ、それ位のことをやってるお店は、たくさんあります。
“カリスマ・シェフ”は言いました。
「これで、やっとスタートライン。今から戦う態勢を整える」

そのお店は、高級食材を用意し、オリジナル麺を作り、数々のコンテストで
賞を取ったりしながら、過去最高の売り上げを数年間続けました。
家族連れや団体を獲得する為に、サラダバー・ドリンクバーも用意して
メニューも3倍に増やし、お酒の種類も増やしました。

トイレもシャワートイレに替え、空調にもお金をかけました。

お客様からは、常に「100点」の評価を頂いていましたが
経営は、楽ではありませんでした。


やはり『ラーメン店』ですから、客単価が倍になる訳ではありません。
お店のキャパ、商圏の広さを考えると、売り上げ増にも限界があります。
ところが、経費は以前の2~3倍を超えるようになりました。

一番特徴的に挙げられるのが『他店への試食制度』です。
どこのお店も、勉強の為に他店へ食べに行ったりします。
それを、バイトを含む従業員全員に
「毎週1回をノルマに、お店の経費で、食べに行く」事を義務化。
良いレポートには、ボーナスまで出すという徹底ぶり。

大手チェーン店が、幹部クラスのみに同じことをさせたが
「きりが無く、成果も見えにくい」
との理由で、1年でやめてしまったくらいの事を、続けていました。


つまり、その『ラーメン屋』は
完璧なラーメンを出し、顧客満足度は100点で、売上げも伸びたのに
経費が掛かり過ぎ、利益が出せる状況になかった・・・

という状態で、『地域一番店』の名誉だけは保っていました。


後編 に続きます。

  


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2005年11月30日

第二章:解任の理由 (後編)

どうやら、来季のドラゴンズの指揮官が“谷繁”捕手に決まったようです。
そして、同時に発表されたのが、“落合”前監督のGM就任。


だったら、何故“落合”前監督は2年前に解任されたのか?
という謎に迫る! つもりの無い内容ですが・・・先週の続きです。


第二章:解任の理由 (後編)
先週、“落合”監督の8年間を『ラーメン屋』経営に例えました
実は、“若狭”さんは、あそこまで具体的には言ってないのですが
私が、分かりやすく、膨らませました。(*^。^*) テヘペロッ

さて、今日はその続きですが・・・
今日の駄文は、“若狭”さんが言ってた話ではなく
その他の情報から、私が勝手に推測した話を
先週の『ラーメン屋』経営に乗っけたモノです。







その『ラーメン屋』さんは、近所の会社に可愛がってもらっていました。

当たり前の事ですが、客単価の低い『飲食店』で
団体客や大口の常連客は、大変な魅力です。

モチロンそちらを優先して、一般のお客様をないがしろにしては
お店が立ち行かなくなりますが、ある程度のリクエストは通ります。
個人宅にはしない「出前」をしたり、定休日に「貸し切り営業」もしました。

“カリスマシェフ”は、昔からの慣習には、ある一定の理解を示していましたが
行き過ぎた【ワガママ】には、やんわりとお断りをしていました。

その姿勢は、一般客だけではなく、従業員にも好評でした。

反面、近所の会社側には「前みたいな融通が利かなくなった」と言われます。
元々、“カリスマシェフ”の事を「快く思っていない」人もいました。
特に、それまで恩恵を受けていた、中年男性サラリーマンに多くいました。

「“カリスマシェフ”の東京のお店が、高級すぎてキライ。」
「TVで見たが、気取った態度がキライ。」
「女性スキャンダルや黒い噂が絶えない。」


など、有名税とも言える『本職と別の件で嫌われる』部分もありました。

また、店名を『昇竜軒』から『カリスマラーメン・昇竜』と変更したことで
これまでに『のれん分け』をしたOBが大混乱。
メニューを合わせられない以上、本店の新しい店名には合わせられず
その不満が、昔なじみの『近所の会社の重役』に、愚痴となってぶつけられたという、噂も飛び交ってくるような空気の中・・・

ご存知【リーマンショック】が起こり、世界経済がダメージを受け
その余波で、会社自体に『経済的な余裕』が無くなりました。

仕事と給料が減った社員はお弁当になり、会社の宴会は無くなりました。
そして、疎遠になった理由を、これまでの不満とともに
「あいつ(“カリスマシェフ”)の店になってから、お店に魅力が無くなった」
「前(の店)みたいになったら、宴会とかもやるんだけどな・・・」

などと、言われることもありました。

会社の重役にこれを言わせてしまうと、言った方も引き下がれなくなります。

大口の常連客は、安定した収入です。良い関係を維持したい。
一般の常連客も大切です。味が落ちたら、ほとんどが去って行くでしょう。

『ラーメン屋』の店主は、迷いました。
「地域一番店である意味って、何だろう?」
「昔の『緩いお店』の方が、良かったのでは?」

という考え方もあれば
「今や『県下で1位2位』を争う店になった心地よさ」
「何よりも、一般のお客様に、大変喜んでもらっている」

と考えれば、儲けよりも大切なモノがここにはある。


考えあぐねていたものの、3期連続で赤字になった8年目で
“カリスマシェフ”との契約を解消。
店名も元の『昇竜軒』に戻し、【のれん分け問題】を一挙に解決。
さらに、腕のある従業員はそのまま残るので、メニューは戻さずに
『カリスマラーメン』を出すことも出来る。

そんな目論見から、お店を過去に戻す決断をしました。

その結果、一般客からは、そっぽを向かれました。
理由は「味が落ちた」事です。
技術はそのまま維持することが出来たのですが、“カリスマ・シェフ”の第1歩『徹底した従業員教育』の部分がおろそかになったからです。
麺は少ない確率ですが「ばらつき」が出始めたのが第1歩。
レジ周りやガラス壁などの掃除に手抜きが出始めました。

『近所の会社』も本当の理由の【景気回復】が成されていないので
思ったほど好感触ではなく、出前も宴会もそれほど増えませんでした。


この『ラーメン屋』さんは、現在“カリスマシェフ”を雇う前より
悪い状態に陥っていますが

私は、この『ラーメン屋』の店主の決断を 間違い とは、言えません。

企業は、利益があればあるほど「良い」という訳ではありませんが
身の丈に合った利益が出てから、「顧客満足度」や「社会貢献」を考えないと
お店自体が、立ち行かなくなります。

お店を存続させて行く事 = お客・従業員・経営者の全員が幸せになる事ならば
プライドや見栄の為に、赤字で続けて行く事に、意味は無いですからねぇ。





・・・ってな理由で、“落合”前監督が解雇されたと思っています。ヽ(。_゚)ノ ヘッ?
だとすると、今回GMとしての復帰が内定した事実との
整合性が無くなりますが・・・

それはそれ、これはこれ・・・という理論展開をして行きますんで
とりあえず、「赤字経営からの脱却」を理由に、“髙木”さんに監督要請をした時の、球団側が出す条件が何となく見えて来ます。

来週は、その辺りを推測したいと思います。


では、また。(^0^)/~~ バイバイ



  


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2005年11月30日

第三章:球団の条件提示

内情を知ってて書いてる訳ではありませんが・・・
普通の知識で推測しても、プロ野球チームの監督は
球団の方針の下、球団主導で、人選 ⇒ 要請 ⇒ 承諾
・・・され決定すると思います。

細かく言うと、球団の方針が
「緻密でスキの無い大人なチーム」を目指しているのに
現役時代に「三振かホームランかの、大雑把な野球に美学を持ってる」
プレーヤーに、監督のオファーはしません。

そんな感じで絞り込まれた人(たち)に要請に行きますが
そこで、お互いの条件を出し合うのだと思います。
「3年かけてチームを作り直したい」という候補者に
「契約は1年契約で・・・。1年目に成果が見えなければクビ。」
という条件を突きつけたら、受けてもらえないでしょう。

その話し合いで、条件などが合意に至れば、承諾 ⇒ 発表となります。

通常、この話し合いは
球団側は、大きな方針はズレない人を選んでいますし
その辺りの確認だけで、譲れない条件はそれ程無いと思われます。
逆に新監督候補者は、お願いされる側ですから
自分のやりたい事やアイデアを広げて、球団側がOKしなければ
監督の職を断れる立場にありますが、やはり憧れの職業でもありますから
それほど大きなワガママは言わないと思います。


しかし、中日ドラゴンズの2年前は、監督の解任が異様な形だったので
新監督へのオファーの条件も、異様なモノだったと想像しています・・・。



第三章:球団の条件提示

2012年(2011年・秋からですが…)ドラゴンズの新監督への条件は
以下のような内容だったのでは?と推測しました。

1.2年間の短期政権。
 ※ 当初から噂されていましたが、結果論として「初めから2年」だった。
2.経費の削減。
 ※ 赤字の企業は、まず「下げられる経費を減らす」事から始まります。
3.地元企業との関係改善
 ① まず、採用が極端に減っていたドラOBをコーチで起用。
 ② そのコーチが、地元マスメディア・地元企業と深いパイプを持っている。
4.ファンサービスの向上
 ※“落合”監督が避けていた、「商人的サービス」を監督がして欲しい。
5.チーム力は落とすな!
 ※ 黄金時代までとは言わないが、次の監督に強いまま引き継がせたい。


ざっと、これくらいの事は、言われてたでしょうね。




基本的に、これらの事は当たり前の事です。大きな壁ではありません。

1.に関しては、3年契約でも、2年でクビになる監督もいます。
(それが、公になっていたのは選手を把握するには、マイナスだったかもしれませんが・・・)
2.の経費削減も「必要なモノまで削れ!」と言ってる訳ではありません。
“落合”監督時代の「ハイリスク ⇔ ハイリターン」な使い方ではなく
それ以前の“星野”・“山田”監督時代に戻すだけです。

3.の「ドラOBをコーチを起用」だけならそれ程でもありません。
普通にコーチを探しても、半分以上は気心の知れた「ドラOB」になります。
ただ、蓋を開けてみたら、「各、地元放送局から均等に入閣」していました。
ここら辺りにチョットしたハンデを感じましたが、大した事ではありません。
同時にそこから、4.のファンサービスも広げて行く事が出来ますから…。

5.も、監督であれば誰もが思うことです。
何も問題は無さそうです・・・が、実際には
「受け手のいないタイミング」だったと思っています。

一番の問題は、大口顧客ではなく、一般顧客・・・
ドラゴンズファンの評価です。

5.の「チーム力を落とさない」ですが、内部の合格ラインと
ファンの合格ラインは、違ってて、ファンの合格ラインは前年比です。
“落合”前監督のラスト2年は『球団初の連覇』 を達成しています。

つまり、新監督の最低限のノルマが『リーグ優勝』という事になり
唯一、評価されるのは、“落合”前監督が成し得なかった
『完全優勝(リーグ優勝&CS1位通過&日本一)』を達成した時だけ。

加えて、安定した強さだった『黄金時代の8年間』の後なので
投手力を中心とした守りのレベルを落とさずに
打力をUPさせ、得点力を上げてやっと、評価してもらえます。

『黄金時代』の後を受け継ぐ・・・とは、そういう事です。
自分のやりたい事は限られ、前の良い部分は継承しなければならない。
まず、良い評価をされる事は無く、勝っても継承が上手く行ってないと
バッシングの矢面に立たなくてはイケナイ立場です。

損ばかりで、得や楽しみが少ない立場の監督。
まさに、「火中の栗を拾う」とはこの事です。

推測すると、球団が新監督に望んだモノは
1.“落合”野球を理解し、継承できる人。
2.2年限定采配を納得できる人。
3.球団指定のコーチを把握できる人。
4.バッシングを受ける覚悟が出来る人。


そして、その条件の殆どをクリアできるのは
当時、CBCの解説者であり、中日ドラゴンズのOB会長であり
数少ない“落合”野球の理解者と言われた、“髙木 守道”氏
以外に無いのでは?

と、私は考えていましたし、期待もしていました。



  


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2005年11月30日

第四章:“髙木”監督の不幸 (前編)

「選手はちっとも、言うこと聞かないぞ・・・」

若干40歳で中日ドラゴンズの監督に就任した“星野 仙一”氏に対し
NHK解説者仲間で、名監督の大先輩である“川上 哲治”氏らが
与えたアドバイスだそうです。



野球選手は、1人1人が個人経営者・・・言わば『一国一城の主』です。
自分のプレイスタイルには、各々「野球歴の積み重ね」がありますから
コーチや先輩に「あーしなさい。こーしなさい」とか言われても
納得できなければ従いません。

それを束ねて、一つの方向に向けるのが・・・監督の責務です。

・・・って、簡単に言うけど、方法論としては、どうなんでしょう?

一般の会社組織に当てはめてみて下さい。
突出した能力も無い、一般社会人ですら、束ねるのは大変なのに
個々に、突出した能力があるので、プロになったプライドのある選手を
どうやって従えるのでしょうか?

それは一般社会でも同じで
【人事権】を最後の切り札として振りかざすことが
一番効果的なのではないでしょうか?


実際に、過去のドラゴンズで、聞いた話ですが
ある、結果の出なかった監督(故人)が、途中で解任された時
「あの人の打ち方は合わないんだけど
 それをしないと、試合に出してもらえないんだよ・・・」

って話が、噴出したことがありました。


また、“落合”前監督がシーズン途中で解任になったとき、言われてた事ですが
「通常、【監督の交代】が発表されると、チームの勢いが失速する。
 それは、選手が『来年のこと』を考えてしまうから。
 目の前にいる“監督”は、シーズンオフ以降の人事権が無く
 ムリして大きなケガとかしても、保証が出来ない立場。
 そんな状況で《迷い》が生じ、それが決断を遅らせ
 力を出せない悪循環になる」

と言われていました。(その年のドラゴンズは、逆に結束して連覇を達成しましたが・・・)


もっと、踏み込んで言えば、プロ野球選手にとって、一番の恐怖
「クビになる事」ではないでしょうか?

モチロン、いい大人でプロフェッショナルの集団ですから
子供じみた「好き・嫌い」で、クビになんかしませんし、されません。

ただ、「サボってしまう」「最後のもうひと踏ん張りが出来ない」など
思い当たる節があって、結果を出せない選手は、
【人事権】を持ってる監督の前では、サボれないのではないでしょうか?


中日ドラゴンズ、“髙木”監督の2年目は、この発言から始まりました。
「来年は、監督が代わる訳だから、その準備です」




第四章:“髙木”監督の不幸 (前編)

元々、監督就任時から「中継ぎ」「2~3年」とは言われていましたが
1年目のオフ、“権藤”コーチの解任が発表され、その理由として
「来年は、監督が代わる訳だから、その準備です」
と、球団が発表し、中スポに掲載されました。

この発表で、“髙木”監督に2013年シーズン終了後の【人事権】が無い
事が、公けになってしまいました。

モチロン、「バレなければ、何とかなった」・・・とは思いませんが
過去に、何らかの実績を残した選手が、仮に1年間不調だったとしても
「クビ」にならない事はモチロンですが、トレードの心配もいりません。

秋のキャンプは【地獄のキャンプ】といわれる程、追い込まれるのですが
その前に、監督が【人事権】を失ってしまったらどうでしょう?


半年後・・・春のキャンプ~オープン戦で、総崩れの投手陣のリーダー
“吉見”投手が
「みんな(投手陣)が、ダレてるので、1度【カツ】を入れないと・・・」
と、TVの『ドラゴンズ応援番組』で言ってたのですが
その、エース“吉見”投手が、ケガで離脱しました。

TVで、“谷繁”捕手が、オールスター休みに、ある投手を名指しで
「あれだけ『オフが大切』と言ってるのに
 準備不足で、(春の)キャンプ・イン。
(ボールに)キレも無いし、走っても(身体が)重い・・・」

と、言っていました。

ドラゴンズの野球は、前提として
「ピッチャーが、相手チームの攻撃を、最小に抑える」
ことが、第一条件です。

その大前提が大きく崩れての、スタートでした。

おまけに、これは今月21日の中スポですが・・・


エース“吉見”投手や“高橋 聡文”投手を筆頭に
今年、期待をしていた“山内 壮馬”投手・“伊藤 準規”投手が
このオフ手術をするようです。当然この4人は、ほとんど働いていません。

ケガは、本人の責任ではない・・・と言われていますが
“谷繁”監督は、それですら 「準備不足」「何かを抜いたからだ・・・」
と、非難ともとれる発言をしていました。


これらは全て、“髙木”監督のせいなのでしょうか?

監督ですから、そこへ至るまでの管理責任はあるのですが
同情すべき点は、多少なりとも、あるように思えるんですけどねぇ。


では、また。(^0^)/~~ バイバイ


  


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2005年11月30日

第四章:“髙木”監督の不幸 (後編)

『“髙木”前監督・擁護論』も、ようやく最終回です。

第四章:“髙木”監督の不幸 (後編)


全くの私見ですが、前回の記事に書いたように、“髙木”監督は
【通常ではあり得ない制約の中で監督職を受けたと思われます。
それだけでも、かなりの負担なのですが、前にも書いた通り
本来『支えになるはずのファン』の半数が
「“落合”監督を返せ!」「負けて、球団が反省すればイイ」
という思いで見ていた、マイナスの応援的逆風
私の中では、一番の『“髙木”監督の不幸』だったと思っています。


子供じみたバッシングの中、何をどうすれば良かったと言うのでしょうか?
2013年は、借金(負け越し)13で、12年ぶりのBクラス。
この成績で現場の最高責任者である監督は、何を言われても仕方ありません。

しかし、子供じみたバッシングは1年目のスタートから始まっていました。
私は、2位とはいえ『貯金(勝ち越し)20』『1位との対戦成績は互角』
という数字でのバッシングも腹立たしいのですが
「勝つ事が、最大のファンサービス」という“落合”前監督の言葉を
念仏のように唱え続けた『アンチ"髙木"監督』派の多くが
首位を走っていた前半の時点ですでにバッシングをしていた事実については
もはや「何をか言わんや・・・」という気持ちでした。




“髙木”監督へのバッシングをネットから拾い集めてみました。

① 70歳という高齢。
② ドラゴンズOBばかりで固めたコーチがダメ。
③“イチロー”を獲るとか、発言がチャラ過ぎ。
④ 練習を減らして、ファンサービスを増やす。
⑤ 適材適所という事が分かっていない。
⑥ 気が短いから、我慢をせずにすぐ選手を代えちゃう。
⑦ 気が短いから、コーチや選手とケンカして確執が生まれる。
⑧ 負けた責任をコーチのせいにする
⑨ そもそもコーチに任せない。自分勝手な采配。
⑩ 無駄な使い方で、ピッチャーを壊しそう。
 ※ その他、『ブランコ放出』など、無知な言いがかりはスルーしました。

などでしょうか?
バッシングの大半は、
「“落合”前監督が全て正しい。反対の事は全部ダメ!」
という論拠に立ったモノで、正解は1種類では無いのですが
そうやって言うのは、「“落合”監督を返せ!」って事なのか?
そう思って、“髙木”監督を擁護してきました。


元々は全てのバッシングに、私なりの理由付けをしようかと思いましたが
"落合"GM・“谷繁”新監督誕生&“森”ヘッドコーチ復帰の朗報に
これまでの事を振り返るより、来年以降の話の方が楽しいので

『さらば!“ジョイナス”』は、来週「来季の展望」で終わりにします。


では、また。(^0^)/~~ バイバイ




  


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2005年11月30日

閑話休題:“イバ”ちん問題。

“井端”選手のドラゴンズ退団が決定したようで、困惑しています。


何でも、2億5千万円の年俸を、「来年、3千万円でどう?」
って言われて、逆鱗に触れて退団が決まったそうです。
(ルール上は40%offの1億5千万円までで、それ以下なら球団は選手の保有権を手放さなければなりません)

“井端”選手の年齢を考えると、選手としては斜陽かもしれませんし
手術の経過も、春にならないと判断は出来ないでしょう。

それでも『黄金の8年間の象徴』であり、最高レベルの功労者です。
将来の『監督・コーチ』の要請を視野に入れると
こちらから縁を切るような、非礼な仕打ちは考えられません!

という辺りで、ドラゴンズファンは、非常に困惑しているのですが・・・。


素人である私の個人的な意見ですが
“落合”監督時代は、若手は「相手にもしてもらえない」実力差がありましたが
“髙木”監督の2年間で、その力は「戦いの場に立てる」ほど迫って来ました。
“谷繁”監督の2年以内で、“井端”選手・“荒木”選手・“和田”選手の3人と
兼任監督である“谷繁”捕手は、レギュラーを獲られる可能性が高いです。
また、そうならなければ、ドラゴンズの未来は暗い。

反面、選手は「競争に負けたから、即!引退!」と思う訳ありません。
他球団(国の内外を問わず・・・)の評価を聞き、高く評価してくれるチームで
「もう一花咲かせよう」と思うのが、一流選手の当然の思考です。
(今年、引退した“山﨑”選手は、楽天で「一花咲かせました」から・・・)

ところが、多くの一流選手が、引退してしまうのは
完全に「レギュラーを取られる」「ローテーションから外れる」など
他球団から高く評価してもらえない」状況になってからのタイミングで
今いる球団の評価が著しく下がり
「現役引退&コーチ就任」の要請が入るからです。

まだ、他球団が高く評価してくれるタイミングで、自由にしてくれれば・・・


あれ?今の“井端”選手の評価・・・って、どうなんだろう?




“井端”選手擁護派のドラゴンズファンの大半は、適正な年俸は? と訊くと
「ルールを考えたら1億5千万円。最低でも1億円。
 それ以下だと、“イバちん”のプライドが許さない」


ところが他球団のファンは
「40歳だよね?いらない。」
「見てて、守備の衰えが甚だしい。全盛期の守備はムリ」
「3000万円だったら、来て欲しい」

と、大きくトーンダウンします。


それを前提にした推論ですが・・・(妄想とも言います)
仮に、球団の提示額が「8000万円」とかだったらどうでしょう?

自由契約になったとはいえ、金額でドラゴンズに負ける訳には行きません。
手を挙げる球団は、最低でも1億円から交渉しなければイケマセン。

ところが実際は、基準が「3000万円スタート」です。
まるで、他の球団が手を挙げやすい基準を 強引に作った 感じです。

この3000万円という金額提示にしても、本来なら来シーズン
手術の経過を見ながら、評価を出せば、球団側には良かったのですが
“井端”選手は、レギュラーを“周平”選手に取られちゃったら・・・

今なら、【手術をしてリハビリ中の、WBC第2ラウンドMVP選手】です。
ある球団は、「年俸1億円」を提示するかもしれません。
また別の球団は
「年俸5000万円。(ケガが治ったら)サードのポジションを約束・・・」
と言うかもしれません。充分、競争が出来る状況です。



キチッと結果が出てからでないと、ファンは納得出来ませんが
“井端”選手は今年なら他球団から「来て欲しい」と言われる存在です。

大きな期待が出来る現状での『自由契約』は、“井端”選手にとって好都合で

球団にとっても、スタートが『“井端”が88%減額』なので
そこから、大減棒の嵐ですが、みんな納得・・・というか
交渉が、恐ろしくスムーズに進んでいます。

もしかしたら、球団と"落合"GMと、“井端”選手の
「3人の話し合いで決定」してたのでは無いか?・・・

とさえ、思えてしまいますが・・・いかがでしょうか?

そんな中、【Yahoo!知恵ノート】に妄想小噺をUPしてみました。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n231285

そっちもチラ見して頂けると、ウレシイです。(ゝω・) テヘペロ

では、また。(^0^)/~~ バイバイ


  


Posted by 草野球チーム・自営隊“隊長” at 11:30Comments(0)さらば!“ジョイナス”

2005年11月30日

エピローグ!(総括)

2週間前の木曜日。
「さらば!“ジョイナス”は、来週が最終回」
と書きましたが、先週、"井端"選手問題だけで終わっちゃったので
1週延びましたが、本日をもって最終回としたいと思います。

我らが『中日ドラゴンズ』は、2004年からの8年間の内
5回も「優勝」というゴールにたどり着いた、黄金時代 でした。

それは、“落合”監督という『特別な人』の8年間でした。
“落合”監督が、歴史に名を残す【名監督】であることは否めません。
でも、“落合”監督1人が素晴らしかった訳ではありません。

『黄金時代』の一番の特徴は
投手を中心とした守りの野球 です。
質・量 ともに『12球団最強』と言われた投手陣と
『アラ・イバ』を頂点とする、魅せる守備力。

ところが、我々ファンが一番期待した
『3冠王が育てる強打者』 は、見られませんでした。

それどころか、最後の3年間で4番を任された“ブランコ”選手はこの方



“森”ヘッドコーチが見つけ出し、連れて来てたんですよね。

もしかして、あの 黄金時代って
“森”ヘッドコーチの功績が大きかったんじゃないんですか?




モチロン、“落合”監督の功績は大きいと思いますよ。

私は個人的に、“落合”監督の一番の特徴は
準備の完璧さ だと思っています。
つまり、監督の采配で勝てる試合なんて、年間に5試合も無いらしく
それ以前の『試合に勝つ為のゲームプラン』があり
『ゲームプランを立てる為の準備』がある。

その準備とは、選手を集め、技術を磨いておくこと
であるならば、“落合”監督にとってGMという仕事は
監督として、全部やってた時よりも、良いポジションなのでは?

新監督になった“谷繁”捕手は、非常に大変だと思いますが
元スワローズの“古田”氏の時と違って
監督業の半分をGMとヘッドコーチがやってくれるんで
成功の可能性は、UPしてると思います。

何よりも、選手である以上、他のキャッチャーはライバルですが
選手兼任監督ですから、次のキャッチャーも育てなければなりません。
その狙いもあっての、兼任監督だと思います。


新生ドラゴンズは、スタートしました。
「強いドラゴンズの復活」「世代交代」
この2つを達成する上で、最も期待できる体制なのだと思います。

来年、再来年が、楽しいドラゴンズ生活になる予感でイッパイです。

でも、私は忘れません。
“髙木”前監督が、火中の栗を拾い、非難を一身で浴びる事で
この日を最短で迎えられたことを・・・。

では、また。(^0^)/~~ バイバイ


  


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