そんな訳で(どんな?)今、面白いネタもありませんから
昔ウチの野球チームのHPで発表した事のある、言わば「再放送」で申し訳
ないのですが、それを今に書き直してお送りします。
と言っても、長いしそれほど面白くないですから(野球の話しだし)
興味の無い方は、このままスルーしちゃって下さいね。
最近
『長野県上田市にご栄転が決まった“maborosi”さん』のブログで
豊田ではたらく課長代理のブーログ 『一よし』 という記事がありましたが
それを読んで思い出した話です。 お話の舞台は『一よし』
25年ほど前にホントにあった話です。決してネタではありません。
今年ベイスターズの打撃コーチに就任した“駒田”氏が
ジャイアンツで売り出し中の頃です。
休日だった私は、友人と1日遊んだ後『一よし』で夕食をとっていました。
丁度お店のTVは『中日 vs 巨人』のゲームを映していました。
フジTV系列。アナウンサーは“松倉”アナ、解説は“A”氏でした。
「あ、オレ“A”嫌いなんだよ、コイツ結果論ばっかりだもん!」
確かに、当時“A”氏は私のまわりのドラゴンズファンに
『最低最悪の野球解説者』と抜群に嫌われていました。
『ジャイアンツのV9 及び 巨人の星』時代に野球を見始めたり、やり始めたりした我々の世代は、当時多かった
『ジャイアンツびいきの解説者』については慣れていたせいもあって
「腹は立つけど嫌いと言うほどでは無い」と言う者が多かったのですが、
結果論でしかモノを言わない解説者を認めない友人は多くいました。
スローVTRを見ながらアナウンサーが
「今の投球はコースが甘かったですか?」と言うと
「あんな所へ投げちゃいけません。誰だって打ちますよ」
放送時間の2時間たっぷりと、こんな事ばかりしゃべってて、解説者として
給料をもらってる・・・。それでは当然嫌われます。
その代表が“A”氏でした。
ところがこの日は違っていました。
なんと“A”氏が予測を織り交ぜた解説をしていたのです。
加えて、言ってる事は120%
「ジャイアンツに有利になります」という予測で (途中からだが私が見てた1時間は) 100%の確率で外していました。
例えばジャイアンツのピンチで
松倉
「ここは、何とか凌いでもらいたいですよねぇ」
A氏
「大丈夫です。彼(Gのピッチャー)
なら何とかします」と言った瞬間
ドラゴンズに先制点が入り
また、この日のドラゴンズの先発ピッチャー“小松”について
松倉
「今日の“小松”は調子が良さそうですねぇ」
A氏
「いや、今の巨人打線なら中盤には捕まえます」と言ったので?
“小松”は7回までジャイアンツを0点に抑えていました。
一緒にいた友人もドラゴンズのファンだったので、2人でTVに向かって
「“A”もっとジャイアンツびいきの予測をしろ!」と小声で叫んでいました。
(うどん屋さんの店内ですから、大きな声は・・・チョット・・・)
すると8回表のジャイアンツの攻撃の時、あろう事か“A”氏が黙ってしまい
3~5分の間、“松倉”アナが1人でしゃべる事態になってしまいました。
するとそのせいか?ジャイアンツに逆転のチャンスが訪れました。
打順は7番“キャッチャー・山倉”
その時、“松倉”アナが“A”氏に
「ここで代打に“駒田”というのはいかがでしょう?」とふりました。
実は“A”氏は
元ジャイアンツ“某・超有名選手 O”氏の育ての親
と呼ばれる事
のみが売りの御仁で、一時期“駒田”の指導もしていたのです。
(最終的には“駒田”が指導を拒否したそうですが・・・)
そのため“松倉”アナ”は「“山倉”を代えるとは思えなくても」
“A”氏に“駒田”ネタをふったのだと思います。
(解説者にしゃべらす為にも・・・)
A氏
「“駒田”じゃ打てないですよ、まだ“山倉”の方がマシです。」と言い放ったので、私達は
「しめた!これで“山倉”は打てない」と思いました。
そして期待通り?“山倉”は凡退しましたが、“A”氏がまた黙ってしまった為
8番がつないでしまいました。
ここでピッチャーの打順、満を持して代打“駒田”の登場です。
盛り上がるジャイアンツファン。それでも相変わらず“A”氏は黙ったまま・・・。
お~い、仕事しろよ~!
8回に逆転されては、敗色が濃厚になります。私達は
「“A”頼むから“駒田”が打つって言ってくれ~」とTVに向かって祈ったのですが・・・“A”氏は黙ったままでした。
悪い予感は当たり“駒田”は逆転タイムリーを放ち、既に食べ終わっていた
私達は試合を見届ける事なく、店を出る事にしました。
ところが、レジで精算をしている時、信じられない言葉が飛びだしました。
大喜びの“松倉”アナが“A”氏に、自慢げに言ったのです。
松倉
「“A”さん!“駒田”が打ちましたよ!!」
A氏
「あそこじゃ打てない!
“山倉”のところじゃ
打てなかった!!」
私は人目をはばからずにこけました。
それが「笑わせてくれた」人に対する礼儀だと思っているからです。
と同時にこの場面に偶然遭遇できた事を素直に神に感謝しました。
しかし、それ以来“A”氏が解説するゲームに当たった事がありません。
彼は今、どこで何をされているのでしょうか???